ASHA
Affordable and Sustainable Healthcare Access
ASHAは、すべての人に”Affordable and Sustainable Healthcare Access”(手の届く、持続可能な医療アクセス)を届けるというビジョンを実現するため、様々な専門領域を持つメンバーで構成されたNPOです。
きっかけは2015年のネパール大震災でした。地震によってネパールとそこに住む人々は大きなダメージを受け、また、僻地では十分な医療を受けることができないなど、様々な問題が浮き彫りになりました。
“ASHA”という名前はネパール語で「希望」を意味します。
ASHA for everyone
We believe in Basic Health Right which is affordable and sustainable healthcare access for everyone.
すべての人に、”Affordable and Sustainable Healthcare Access”を手に入れるBasic Health Right(基本的健康権)を保証する。
ネパールはインド、中国という大国に挟まれ、政治的な不安定さもあり、経済的には厳しい状態が続いています。経済的には後発開発途上国に分類されており、医療においても資源が圧倒的に不足しています。さらに、ネパールは道路の整備も進んでいないため、物流網も貧弱です。
そんな状況の中、政府や数少ない医療者達は、少しでも医療を提供しようと日々懸命に努力をしています。しかし、経済的に厳しく、物資やインフラが不足している状況は続いており、医療の提供と資源の配分の効率化が必要不可欠です。ところが、それぞれの活動が連携できておらず、全体として医療の提供体制の整備も、医療提供の質の向上も、なかなか進んでいません。
原因の一つは、情報管理の不足。ネパールでは、カルテを医療機関が保管せず、患者が持って帰るケースも多く、医療機関が保管していても、山積みになっているので、”そこにどのような情報が書いてあるのか”はわかりません。 いつ、どこで、どのような医療が提供されており、何が必要かが不透明なため、医療機関同士や医療機関と政府の連携を進めにくいのが現状です。
ASHAは、政府がどの医療機関にどのような資源を投入すればいいのかを、専門医療を行う大きな病院が患者が地元の医療機関でどのような治療を受けていたのかを、地元の医療機関が専門の医師がどのような治療を行ったのかを的確・瞬時に把握すれば、限られた資源でもそれを最大限に生かした医療を提供できると考えています。
Explore the needs by organizing health information and connect needs with resources
医療・健康に関する情報の適切な管理・活用によってニーズを見つけ出し、必要な資源とつなぐ
私たちASHAはネパールの政府や医療機関が”Affordable and Sustainable Healthcare Access”を提供するために、次のようなサポートを行うことで、ネパールの医療現場にある問題を解決し、より良い医療の提供を目指します。
ASHAは、”ASHA fusion”を利用して簡単に医療情報を管理・利用できる仕組みを作ります。
”ASHA fusion“は、医療情報が不足しているネパールの地方病院の診療、僻地の出張診療などにおいて、必要な情報を集めて活用するためのソフトウェアです。 現地にあるデバイスで簡単に導入でき、かつ現地の医療関係者が簡単に使えるようにするため、独自に開発しました。 極力医療関係者が負担に感じないように、使いやすさにこだわり抜いて開発しています。
“ASHA fusion”は下記のような特徴を持っています。
ASHAは、”ASHA fusion”を使って、以下の目標を達成します。
特定非営利活動法人ASHA共同設立者・代表理事。ネパール出身で18歳の時に来日。東京医科歯科大学医学部を卒業し2008年に日本の医師免許を取得。地方中核病院である総合病院国保旭中央病院にて循環器内科医として経験を通して生活習慣病の予防や公衆衛生的なアプローチが重要であることに気付き、東京大学の公衆衛生大学院に入学。病院勤務の傍ら、大学院に通い、2015年公衆衛生学修士号取得。現在も旭中央病院で循環器内科医長、研修医の臨床研究指導担当として勤務しながら、ASHAの活動を実施中。関心領域は生活習慣病の予防および治療。
特定非営利活動法人ASHA 共同設立者・代表理事。公衆衛生学修士、精神保健福祉士。国際教養大学国際教養学部在学中、1年間の携帯電話関連会社勤務、1年間のアメリカ・ミネソタ州の大学の公衆衛生学部への留学、WHO南東アジア地域事務局でのインターンなどを経て、東京大学の公衆衛生大学院に入学。大学院での専門は精神保健学で途上国における薬物問題などを研究。また、大学院在学中に、工学系等との共同プログラムにも参加し、サッキャと共にASHAの前身「ASHA Nepal Project」設立した。現在は外資系コンサルティング会社で医療系・農業系のプロジェクトに従事。
特定非営利活動法人ASHA 副代表理事。また、エンジニアとしてソフトウェア開発に携わる。現在はASHAと並行して都内のIT企業に勤務。東京大学工学部卒。専門は機械学習など。卒業後、情報処理推進機構が主催する未踏事業に参加し、その成果により経済産業省より未踏スーパークリエータ認定。
特定非営利活動法人ASHA理事。ネパールにて医師免許取得後、僻地の国立病院で2年間勤務し、2012年に来日。東京大学医学系研究科国際保健学専攻に入学し、2017年に博士号を取得。現在は杏林大学のポスドクと東京大学の客員研究員を務める。関心は移民の健康問題や保健分野におけるシステマティックレビュー。現在は在日外国人における結核とHIVに関する研究に従事。ASHA Nepal Projectの頃からアドバイザーとして参画し、2017年より理事に就任。
特定非営利活動法人ASHA理事。ネパール出身。ネパールで医師免許を取得後、地方の国立病院にて地方医療に従事。2016年に来日し、東京大学医学系研究科国際保健学専攻修士課程に入学し、移民の精神保健に関する研究を行うとともに、移民の健康問題に関する種々の活動に従事。関心領域は精神保健と医療保険を中心とする社会保障。ASHA Nepal Projectの頃からアドバイザーとして参画し、2017年より理事に就任。
中国出身。2013に渡日して東京大学工学部に入学。卒業後渡米してスタンフォード大学に入学し現在はコンピュータサイエンスの修士課程に在学中。関心分野はモバイル・インターネットコンピューティングと人工知能。
Pharping Project コーディネーター。横浜市立大学(生命医科学専攻)卒業後、秋田大学医学部医学科に学士編入、現在在学中。以前の大学時代より様々な途上国を訪問。ASHAでは2018年3月インターン生としてネパールを訪問、後Pharpingという町にあるパートナー病院MMCHに滞在。以降、現地との連絡担当を務め、2018年7月よりプロジェクト全体を管理するプロジェクトコーディネーターに就任。MMCHでは、日本のお好み焼きをモデルとした新料理「Asami-yaki」を披露し、その名を病院中に広めたという伝説を持つ。
2017年度よりASHAのインターンとして活動しており、現在はRajpur Project中心に担当。本業は大学院生で、日本体育大学 保健医療学研究科 救急災害医療学コースに在学中。救急救命士であり、大学院に通いながら救命救急センターで救急救命士としても医療に従事。世界一の救命率を持つ米国シアトルの病院前救急システムを学び、先進国と途上国とのギャップを感じ、救急救命士の視点からも”医療へのアクセス”の問題に関心を抱き、途上国の保健医療や病院前救急医療に関して研究中。
クラウドファンディングを通じ、以下の方々から温かいご支援を頂きました(順不同)。
深く感謝いたします。
以上の方々の他にも、とても多くの方がご支援くださいました。
どうもありがとうございました。